さて、2016年から遡ってきた。このブログを始めるきっかけとなる時期に戻ってきたのである。

時は10月、秋、鍋の季節である。この時期になると鍋が主食になる私は、冬の間中に必ず太る、メタボる、ぷにぷにぶにぶにになること必定である。これは何かダイエット対策を立てなければならない。
そこで、歩くことしか体を動かす趣味がない私は、とりあえず歩くことにした。まあ実は「歩くこと」はいつもやっていることで、「旧道歩き」「水路探索」「城跡攻め」など誰でも普通にやっているような(?)趣味でなるべく交通機関を使わずに歩き回るようにしているのであるが、今回は「尾根探索」、(あるいはなど)の分水嶺に執拗に拘って歩き回るアレをやってみることにする。

分水嶺分水界)とは何か?
それを境にしての流れる方向が全く異なるような一連のライン(このブログでは「尾根線」と記述することが多いかと思う)である。数学的に説明すると、・・・xy平面上のz方向のgradientがその・・・なんとかかんとかなんだろうが、よくわからないので省略する(笑)。この分水界には、日本の太平洋日本海分水界のように、お互いに逆方向に流れたに注ぐまで二度と出会うことはないものもあれば、うちの横浜市の実家近くの坂の上にあるやつのようにさんざん遠回りをしたあげく1つ先の駅の区役所近くでひょっこり合流してしまうようなものもある。かの玉川上水は、荒川水系と、多摩川水系やその他の小河川水系目黒川等)の分水界と言われるが、あのように武蔵野台地のつるぺたな地形で両方向にが流れるという光景を想像するのが難しいようなものもある(だがその玉川「上水」は、どちらの水系の田畑にも水が行き渡るように多摩川上流を標高を下げずに通した人工的な河川であり、概ね分水界尾根線に載っていると思って間違いない)。
つまり分水嶺尾根線とは、尾根線方向を向いたとき垂直方向の左右は必ず標高が低い、逆に言えば少なくとも尾根線とはずれた場所から見たら相対的に高いライン(都内の甲州街道青山通りみたいに左右どっちも下り坂みたいなところがあるでしょう。ああいうのである)、それを探って歩くのが尾根探索、要は私は高いところが好きなのである(笑)。
分水嶺だの尾根だの語ると話が長くなるので説明はこのへんにしておく。(まあわかってくれなくてもいいです。。。(絶))

今まで、多摩川X鶴見川尾根鶴見川X帷子川尾根などいろいろ探索していたのだが(いずれ紹介する機会があるかもしれない)、今回は三浦半島主尾根、つまりは東京湾相模湾分水嶺を歩けるだけ歩いてみることにする。いつもはデジカメだのスマホなどで適当に写真だけ撮って「へへん」って感じ(どんな感じだよ)だったが、最近写真をFBとかに載せているうちにどんどん説明の文章が長くなってきて、それに以前よりも、というか以前に増して記憶力が風前の灯火になってきた(笑)自分用に、画像だけでなく文章も残しておこうと思いたち、ブログという形式(が一番めんどくさくない)を取ることにし、少しづつ記録していくことにした。
ということで今回のダイエット企画は名付けて「三浦半島主尾根プロジェクト」(←さえない名前だな)

とりあえず低くて怪しい路地を探しまわる「水路探索」と異なり、「尾根探索」は迷子になる確率が非常に高い。支尾根(本来たどるべき尾根から分岐している尾根)の方が標高が高かったりする場合があるからである。そうやって変な支尾根に迷い込んで「うー」とか悶えるのも楽しいのだが、それで時間を食うと今回は交通費がバカにならないので、あらかじめ事前に調査し、だいたいのコースをプロットしたものをiPhoneで参照できるようにしておいた。こんな感じである。
Shuone
MapKitで地図にピンをいっぱい刺せるようにしたもので、実際はこの図からズームできるようになっている。

これをプロットするのに、地理院地図や、今昔マップ(宅地造成などで破壊される前の地形がよくわかる)、あとはYahoo地図の地形表現が比較的わかりやすいので参考にした。