浦賀道に関しては後日詳細な記事にするので、これはその前の忘れないためのメモ記事みたいなものである。

こちらの地図によれば、浦賀道について、京急田浦駅に近い船越町1丁目の住宅地から港が丘を経て「三浦アルプス登山口の辺りまで道が消滅」、とある。今昔マップを見ても、京急さんの線路と港が丘の住宅地の造成によって道が失われているのは明らかである。京急の線路に沿った今の坂道はそちらにも書かれている通り旧道ではない。
だがルートラボの方の地図を拡大していただくとわかるのだが、船越町側の「道が消滅」の注釈の辺りに階段が描かれている。

現地の階段である。これは何だろう?
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階段の上は封鎖されていて、傍に看板がある。
このときは、何だろうな?とは思ったが、あまり深くは考えなかったので、適当に撮った左の写真から無理やり看板を拡大してみる。
IMG_9003__JPG
国有地
封鎖されているのは、この先は京急さんの線路の切り通ししかなく、危険だから、ということもあるだろう。
だが国有地とは何だ?

階段の形状から、神社か何かあったのではないか?と思った。だが、神社は戦後の日本では国の管轄ではない。(世の中には神社庁が国の省庁だと思っているアホ(笑)がいるみたいだが、あれは宗教法人である)
いや、もしかして戦前からのものか?

あとでふと思いついたのが、もしかしてこれは旧道の跡なのではないか?ということである。単なる階段ではあるが、旧道がこの形態で残されているのは、こと浦賀道に関してはあっちこっちにある。
そして国有地である。何を隠そう浦賀道はかつて国道31号だったのである。直球で国有地ではないか。
このことは既に知られていることなのかもしれないが、私の貧弱な調査能力ではこの階段について語られているサイトは見つからなかった。
(正解と思われるものに関しては、本記事のコメント欄をご覧ください。いずれ詳細は記事にします。→詳細ではありませんが(笑)記事にしました。)

港が丘の開発はごく最近のようであるが、京急の開通はかなり古い。
調べてみると、当時は「湘南電気鉄道」の浦賀までの路線の開通は1930年(昭和5年)なのだそうだ。ちょっと思ったのは、昭和初期、鉄道の建設開始はそれ以前だろう、その時代に、このような形状の階段の手すりがあっただろうか?ということである。建築・土木のことはまったくわからない。

因みに階段の脇にもう一本道があるが、ググストで見ても一般のお宅の私有地っぽいからだろうか、写真を撮っていないので、こちらが旧道の可能性もあるがわからない。
(こちらがほぼ確実に旧道です。それについてもこちらをご参照ください)

さて、ここからが本題である。
京急の線路ができていく様子を今昔マップで見てやろうと思った。旧道の経路に関しては先程リンクした今昔マップの一番古い地図、明治39年(1906年)のものしかまだ見ていない。
まずは次に古いの(1917年〜1924年)は。。。無い(笑)欠損しているようだ。
やはり軍部の仕業か?(笑)

その次のバージョンはあった。昭和22年(1947年)資修のものである
現在の京急さんらしき線路が描かれている。
あれ?その上に道路の点線が走っているぞ?現在の港が丘の辺りの尾根を通って、途中で分岐して横須賀線沿いに降りる、これは明らかに浦賀道である。先程の階段の正否はともかく、浦賀道港が丘に登る前に京急の切り通しで消滅していることは確かである。これはおかしい。
Mabo
今昔マップより)

よく見ると、線路は南側から開く谷側を切り通さず、直接その西(左側)の尾根にトンネルで入っている。あれ?京急さん、経路変わった?
(その次の地図、昭和41年(1966年)改測の地図
Mabo2
今昔マップより)

昭和初期以降、1966年以前までに旧道が残っていたのであれば、あの手すりの形状も納得できる。

それと、もし谷側を切通してトンネルを短くしたのであれば、直で尾根に入る元のトンネルが残っているはずである。これは興味深い。

単なる地図の誤差かもしれない。だが昭和に入ってそれはどうだろう?
軍部の圧力による改描?あのような改描する意味がわからない。

ざっと検索かけたら、1個手前のトンネルの数年前の事故のときのマスコミ批判記事がいくつか出てきた。
(別宅に本記事を移行する時点で以下の2記事は消滅していました。これもメジャーマスコミの陰謀に違いない(笑)) (よってこちらの別記事をリンクさせていただきます)
ごもっとも。
京急さんのことはともかくも、「ペンは剣よりも強し」にあぐらをかいて「剣」にすりよるようなメジャーなマスコミがクズであることは今さら言うまでもあるまい。

メジャーマスコミがクズである件は置いておいて。

廃トンネル、もしそんなものがあれば、だいたいそっち系のどなたかがどこかで記事にしているはずである。もう少し探してみよう。
ってか、現地で調査した方が速いか。私はトンネルは専門ではないのだが。(何だよ?専門って)